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詰め物の変色や虫歯を白くする治療
長い梅雨が明け,酷暑で寝苦しい日々が続いておりますが,体調に気をつけてお過ごし下さい.
本日は,「ちょっと気になる変色」,「小さい虫歯の治療」について話をさせて頂きます.
歯が変色する原因には,虫歯(カリエス),詰め物の劣化,着色(ステイン),歯髄の壊死,外傷など色々ありますが,いかなる場合でも早期に治療することで白い歯を取り戻せる可能性は高くなります.
「ちょっと気になるけど痛くないから・・・」といって放置してしまうと,あとで大きく歯を削ることになったり,歯を失うこともあります.
そうなる前に行う治療方法として,保険診療の虫歯治療でコンポジットレジン修復というのがあります.コンポジットレジンとは,歯の欠損を補う白い歯科材料で,初期の虫歯や変色を必要最小限の切削で審美的に回復を図ることが出来る素材です.
それでは実際の症例で説明させて頂きます.
歯の痛みはないが,根元の変色が気になると来院しました.原因は以前修復した材料の劣化と,そこに細菌が侵入し歯に感染,いわゆる虫歯です.
治療方針は,劣化した素材と感染歯質(虫歯)を除去し,保険診療のコンポジットレジン修復を行うこととしました.治療する本数が多いので2回来院での治療としました.
早めに来て頂けたので,削る量は少なく麻酔もなしで,キレイに仕上げることが出来ました.
近年,歯科素材は進化を続けており,歯質と素材のつなぎ目が目立たなくなって色が合いやすく,より審美的な治療が可能となってきています.
早め早めの受診により,比較的短期間での簡単な治療で回復を図ることが出来ます.
また,症状がなくても,定期的な検診やお口のクリーニングにより,健康を維持することが出来るので,お口の健康のお手伝いをさせて頂けたらと考えています.